にほんブログ村 犬ブログ チワワへ
にほんブログ村

2010年9月22日水曜日

宮部みゆき「あんじゅう」

宮部みゆきさんの江戸物新刊「あんじゅう」を読みました。

三島屋のおちかの元に、不思議な出来事を話に来るというストーリーで、4話が展開されています。

幽霊や神様についての話と思いきや、結局はそういう不思議な出来事も人の心を反映したものだという事がわかります。
そのため、読んでいて自然と気持ちが入っていきます。心が温まったり、悲しくなったり、またホッとしたりと感情移入が容易にできるのです。


どれも良い話ですが、逸品は本のタイトルでもある″あんじゅう″です。読みながら私は泣きっぱなしでした。とてもかわいらしい生き物?″あんじゅう″(″くろすけ″と呼ばれているのですが)とのほのぼのとした日常とその悲しくも様々な事を与えてくれた結末。

また、この本のストーリーと良くマッチした挿絵が更に本全体に統一感を与えています。

時代物は苦手という方にも、宮部さんの作品は基本的に人の心を描いていますので、すんなりと読めますよ。ぜひご一読を!

0 件のコメント:

コメントを投稿